おはようございます。群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナー(FP)牛込伸幸です。
今日も自分のできることを、たんたんとやっていきたいと思います^^
「年収と貯金残高は比例しない。特に年収800万円クラスに貯金が少ない」とよく言われます。
ぼくは銀行で働いたり、家計相談をしたりしてきましたが同じように感じます。
年収800万円(軽く平均以上)あたりのご家庭に、子どもの大学の費用が貯められずに、教育ローンを利用しているケースが結構あります。
逆に年収500万円(平均的)くらいで、しっかりと貯めているご家庭もあります。
(教育ローンの利用の有無、住宅ローンの残高は、それまでの家計の貯蓄力を見る指標になります)
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また、同じ会社に勤めていて、同じような年収でも、退職時に住宅ローンがかなり残っている人とそうでない人がいます。
まさに、収入と貯金残高は必ずしても比例しない。
今回は、なぜこうした違いが生まれるのか?そして、その改善策について考えてみます。
「ぜいたくしているつもりはないのに…」という方が多いのですが、ちょっとした考え方の差だったりします。
ちょっといいもの志向
年収が比較的高いのに、思うように貯金ができないご家庭の特徴は「ちょっといいもの」志向にあると家計相談をしていて感じます。
「ちょっといいもの」も全体的にやると、トータルで「かなり」になります。
例えば、金額の大きいものでは、マイホーム、教育費、クルマ。
豪邸ではないけれど「ちょっといい家」、高級外車ではないけれど「ちょっといいクルマ」、中学受験から私立の中高一貫、大学進学など。
特に家(住宅ローン)と教育費は一度、このルートに乗ると、途中で軌道修正が難しい。
クルマも一度、ちょっといいクルマに乗ると、なかなかグレードを下げにくいものです。
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日々の暮らしにも「ちょっといいもの」はあります。
食材は有機栽培に国産、持ち物もちょっといいもの(たまにブランド)、
家族旅行もちょっといい場所やホテル、スマホは大手キャリアの容量の大きいプラン、勧められるままに入った保険などなど。
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どれも「ぜいたくしたい」というつもりはなく、家族にいい環境を整えたい、健康に配慮したい、安心を確保したいという気持ちかと思います。
でも、繰り返しになりますが、全体的に「ちょっといい」を選ぶと、よほどの年収がないと足りません。
一説には年収2,000万円くらい必要と言われます(ただ、年収2,000万円にも、また別のワナがあります)
支出にメリハリをつけるには家計の把握が大事
もし、このような全体的にちょっと多い支出が原因でいわゆるメタボ家計になってしまっているなら、支出にメリハリをつける必要があります。
うちは教育費と食費にウエイトを置くなど。これを実現するには家計の管理が欠かせません。
ただ、年収の高い方は平均以上あるという感覚があるので「ぜいたくしなければ大丈夫だろう」と大ざっぱに考えてしまいがち。
そして、家を買うときや子どもの学校を選ぶときに、人生全体の見通しをチェックしたり、日頃の家計の管理をしていないケースが目立ちます。
その結果、教育費にお金がかかり、住宅ローンの繰り上げ返済ができず、大学の教育費が貯まらず、最終的には老後資金の準備が遅れるという悪循環に陥ってしまうことがあります。
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こんな状況を防ぐには、やはり家計の把握が欠かせません。
・教育費やクルマの買い替え、老後資金などのために「いつまでに・いくら」貯める必要があるか?(必要な貯金の目標設定)
・そういった必要な貯金をするには、毎月(ボーナス)いくらつみたてをする必要があるか?(貯金計画)
・必要な貯金をしながら暮らしていくには、毎月、いくらで生活したらいいか?(毎月の予算の設定)
いくら使っていいか?わかれば、そのなかで自分の価値観にあった支出をすることができます。
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今回は収入と貯金残高は比例しない。「ちょっといいもの」志向に注意というお話でした。
もし教育費や老後資金など必要な貯金ができていないなら、今までの生活水準を下げる必要があるかもしれませんが、危機感を持ったときが切り替えのチャンスです。
自分の価値観に沿ってお金の使い方にメリハリをつけるのは意外と楽しいものですよ。
家計の管理についてはこの記事で解説しています。家計簿なしでできますよ↓
今日のお話は以上です。最後まで読んでくださってありがとうございました。
牛込伸幸
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