おはようございます。群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナー(FP)牛込伸幸です。
今日も自分のできることを、たんたんとやっていきたいと思います^^
奨学金といったらこれ、といわれるほどメジャーな日本学生支援機構の奨学金。申し込みをするとき、人的保証と機関保証のどちらにするか?選ぶ必要があります。
ちょっと細かい話ではありますが、申し込むときに迷う項目だと思いますので解説します。
保証とは学生が卒業後、奨学金を返せなくなったときの話です。今回はそれぞれのメリット・デメリットをまとめます。
人的保証は親だけじゃダメ
人的保証とは、学生が返済できなかったとき、保証人に返済が行くものです。
「親がなればいいんじゃない?」と思いますが、親だけではダメなんですね。連帯保証人と保証人の2人を選ぶ必要があります。
連帯保証人は親でOKですが、保証人はおじやおばなど(4親等以内の親族で連帯保証人とは別生計の者)がなる必要があります。
ここハードルが高いですよね。頼むのも気兼ねしますし、頼まれても断りにくい。
連帯保証人(親など)が返せなければ、保証人に返済が行きますから。
最近は奨学金が返せないケースが増えているというニュースもよく見るので、なりたくないと思っている人は多いのでは。
奨学金は金額も大きいし、返済期間も長いので(15年~20年が一般的)
機関保証は保証料が必要
じゃあ機関保証にしようと思うのですが、まず保証料が必要になります。
しかも、勘違いしやすいのですが、返せなかったとき保証機関が代わりに払ってくれて終わりではありません(だったらみんな返さなくなってしまいますよね・笑)
日本学生支援機構に保証機関が返して、そのあとで保証機関が学生本人(債務者)に請求します。
つまり、借りた学生の立場からすると、借りた先が日本学生支援機構から保証機関に変わるだけ。
返さないといけないことに変わりありません。
保証料の目安は?
保証料は、貸与月額、貸与月数、貸与利率、返還期間等により異なります。また、毎年改定されます。
例えば、総額240万円借りて15年で返済する場合。毎月5万円を4年間貸与されるのですが、この5万円から保証料2,105円が差し引かれて銀行口座に振り込まれます(第二種奨学金(有利子)大学院以外。2020年度採用者)
保証料は1年で25,260円、4年間で101,040円にもなります。
保証料(日本学生支援機構)↓
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/seido/hosho/kikan/hoshoryo.html
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人的保障は親戚に遠慮するので少ないのかなと思ったのですが、現状はそうでもないようです。
2019年4月時点で、
・人的保証43.7%
・機関保証56.3%
だそうです。2004年に保証機関タイプができて増えてきてはいるものの、依然として人的保証が結構多い。
独立行政法人日本学生支援機構↓
https://www.mext.go.jp/content/20200507-mxt_kouhou01-000007017_1.pdf
大学進学のための奨学金だというと、親戚も仕方ないかとなるのですかね。もしくは、親戚に子どもがいれば、お互いに保証人になっているのかも。
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今回は奨学金の人的保証と機関保証についてお伝えしました。
こういう話になると、貸与型(返す必要あり)の奨学金って、やっぱり借金なんだなと実感します。借り過ぎ注意です。
毎月2、3万円返している人を若い人に見かけますが、負担が大きいと思います。収入の安定した会社に就職できるかなんて大学に入学する段階ではわからないので。
たとえそういった会社に就職できても、クルマや結婚、家の貯金ができないかも。
毎月1万円ほどの返済で、繰り上げ返済しながら30歳や結婚までに返し終わる程度が限度だと思います。借入にすると200万円ほど。
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