「袋分け」という超有名な家計管理の方法があります。
マネー雑誌やサイトをよく見る方なら一度は聞いたことがあると思います。
食費、日用品、美容費、レジャー費、医療費…と支出項目別に封筒を作り、それぞれの封筒に1か月の予算を入れて月末までやりくりします。
月末に封筒にお金が残れば、今月はその予算でやりくりできた!ということです。
これなら家計簿をつけなくても家計が管理できると思って、さっそくぼくも取り入れました(もう20年ほど前・笑)
うまく行かなかった理由
支出項目(封筒)の数が多すぎる
ただこの方法、支出項目が多すぎて作業が大変でした。
例えば、ドラックストアへ行ったとき、
- シャンプーやリンスは「日用品」封筒
- 化粧品は「美容費」
- 花粉の薬は「医療費」
- 子どものおやつは「食費」
といった感じ。家に帰って清算するのも楽じゃありません。
毎月の予算が立てにくい支出項目(封筒)もある
毎月の予算が立てにくい支出項目(封筒)もありました。
例えば「美容費」封筒。
うちの家族は美容室は毎月は行きません。行く月もあれば行かない月もある。家族がその月にまとめて行くこともあります。
化粧品も毎月同じペースでは買いません。
こうした月によってバラツキが大きい支出項目はこの方法には向かないなと思いました。
たいして使わない支出項目(封筒)がある
あまり使わない支出項目(封筒)もありました。
例えば「医療費」封筒。
全然、使わない月もあれば、ケガをして整形外科さんでMRIを撮るとか、何度か通うとか結構かかる月もあります。
「交際費」封筒も同じ。
結婚式に招待されたり、お歳暮やお中元、お年玉はめったにありません。
友だちとカフェに行くとか、飲みに行くのは、基本、自分のお小遣いだし。
結局、毎月配分した予算を使わずに、足りなくなった食費の補てんに使われる…なんてこともよくありました。
「袋分け」にひと工夫
支出項目は3つに厳選
そこでぼくは思い切って封筒の数を減らすことにしました。
「袋分け」の目的は毎月のお金のやりくりがうまく行くようにすること。
会社のように決算書を作りたいわけではありません。細かい支出項目まで把握する必要はない。
家族構成や子どもの年代によって変わってきましたが、今はこの3つに落ち着いています↓
- 食費
- 日用品(その他)
- レジャー費(趣味や外食含む)
※自分のお小遣いは各自別
「日用品」は幅が広くて、食費とレジャー費以外すべて。つまり「その他」
「レジャー費」を残したのは、設定しないとお金をかけなくなってしまうからです。
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もちろん、この3つにこだわる必要はありません。把握したい項目があったら分けるのもいいと思います。
子どものおやつに毎月いくらかかっているのかな?と把握したければ「おやつ」封筒など。
毎月やっていて価値を感じるなら続ければいいし、もうわかったからいいやと思えばやめればいい。
封筒でなくお財布を使う
支出項目別に清算するには千円札と小銭がたくさん必要になります。
1円単位でする必要はないにしても、せめて100円単位ではしたいところ。
封筒を使うと中がお札と小銭でいっぱいになってしまいます(ちょっと残念な感じ)
逆に細かいお金がないと清算できなくて、後回しになって、続かなくなります(経験済み・笑)
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そこで封筒でなくお財布を使うことにしました。
支出項目が3つなので、特に問題はありませんでした。
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しかも、お財布にすれば買い物に持って行くこともできます。
ぼくは食材や日用品はまとめ買いしているので、スーパーに行くときは食費財布、ホームセンターやドラックストアに行くときは日用品財布という感じでお財布を持って行っています。
レジャー財布は子どもにお財布を選んでもらって使っています。外食に行くときなどそのお財布を持って行きます。
特別支出をうまく使う
問題になるのが先ほどお話した医療費と美容費などです。
これは特別支出を活用します。
特別支出とは、毎月は使わないちょっと大きな支出に対応するための項目です。
金額の基準は1万円あたりがいいと思います(5,000円でもOK。ただ、どちらかに統一してください)
ぼくは毎月の生活費とは分けて管理しています(特別支出は年間で管理)
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例えば医療費の場合、かぜをひいてクリニックに行った程度なら日用品(その他)財布から。
整形外科でMRIを撮ったり、何回か通院してお金がかかった場合は特別支出から出します。
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美容室は、カットだけなら日用品(その他)財布から。カラーやパーマをかけた場合は特別支出から。
厳密にはカットかどうかより金額基準ですね。特別支出の基準(5,000円か1万円以上)に該当しなければ日用品(その他)財布からという感じです。
同じように衣類もちょっとしたものは日用品(その他)財布、まとめ買いや値段のするものは特別支出にしています。
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今回は超有名な「袋分け」は項目数が大事というお話でした。
最後にぼくがやっている家計管理の方法の全体像を簡単に説明します。今回お話したことはその一部です。
この方法を使うと家計簿なしでシンプルに家計を管理することができます。
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その方法は、家計のお金を
- 貯金
- 毎月の生活費
- 特別支出(毎月は使わない1万円以上の支出)
と3つに分けて、さらに「毎月の生活費」は、
- 生活費口座(住宅ローンや公共料金などの引き落し)
- 家計の財布(食費など現金支出)
と分けています。
今回のお話は「家計の財布」の管理で使っている方法です。
詳しくはこちらの記事をご参照ください↓

今日のお話は以上です。最後まで読んでくださってありがとうございました。
牛込伸幸
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