「このシャンプー、こんなにするの!」
偶然レシートを見てしまった夫からすると、妻の美容費は高いと感じるかもしれません。
「最近、飲み会が多いわね。これだけあったら…」
妻からすると、夫の飲み代はもったいないと感じるかもしれません。
・・・
人はそれぞれ状況や考え方、価値観が違います。
そんなことはわかっていても、つい言ってしまうことも。
ただ、ストレートに指摘したらこじれますよね(笑)
これは相手のテリトリーに土足で踏み込むようなもの。
決していい結果は生まれません。
直接言わないまでも、態度や雰囲気で伝わってしまうこともあります(これ要注意)
「支出にメリハリ」では解決しないことも
家計がうまく回っているなら、必要経費と割り切るのもいいと思います。
でも、家計が苦しいなら改善が必要です。
よく「支出にメリハリをつけましょう」とマネー雑誌に書かれています。ぼくもブログやメルマガにそう書いています。
自分ならすぐにできるかもしれません。
でも、相手のあることなので、そうカンタンじゃない。
まずお互いに共通認識を持つ必要があります。家計を見直す必要があるという認識です。
これなしに話し合いはスタートしません。
魂胆はバレるもの
「夫の無駄使いを指摘してやってください」
ぼくのところにこんな感じで家計相談に来る方がいます。
もちろん、気持ちはとてもよくわかりますし、たしかにぼくから見てもご主人の協力が必要であることはわかります。
でも、だからといって、一方的にご主人を説き伏せるような形で話を進めてもうまく行きません。
「こういう目的で相談に来たのか」と気づかれてしまう(笑)
どちらか一方を責めない
こんなときは、家計の状況を数字で示して、
「毎月〇万円でやりくりするには、どうしたらいいでしょう?」
と一旦、家計をリセットしてゼロベースで考えます。
「ご主人の〇〇を減らすべき!」と最初から決めつけるのではなくて、住宅ローンはいくら、食費はいくら…とゼロから必ずかかる支出、理想とする支出を書き出していきます。
そして、毎月の予算を超えたら、「どこを優先したいですか?」と調整していきます。
こうすることで、ご夫婦でこだわりたいところはそのままに、家計を改善できてしまうこともあります。
やっぱりこだわりたいところに手をつけざるを得なかったとしても、共通の問題認識ができているとお互いに話し合いやすいものです。
「〇〇をもうちょっと減らそうか」
家計をリセットしてゼロベースで考える方法↓
今回は「妻の美容費に口を挟まない」というお話でした。
お金のことでケンカするほどバカげたことはありません。
「夫の飲み会が…」「趣味の〇〇が…」とイラっとしたとき、思い出してみてください。
自分では気づかないものですが、きっとお互いさまのところもあると思います。
PS.
とはいえ、やはり相手のあることなので、この方法でもうまく話し合いができないことは多々あります。
そんなときは、今後の課題と考えて様子を見るしかないと思います。
「人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来だけ」って言いますよね。
そんなカンタンじゃありません。じわじわ行きましょう。
・・・
まずは自分ができることをやって、夫や家族にその雰囲気を感じ取ってもらうしかありません。
自分がたんたんと続けることで、家族にその雰囲気が伝染することを待ちます。
期待するとその雰囲気が伝わるので、期待しないでただ待ちます。
遠回りのように感じるかもしれませんが、実はこれがいちばんの近道だとぼくは考えています。
今日のお話は以上です。最後まで読んでくださってありがとうございました。
牛込伸幸
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