自分にあった保険の選び方【第5回:最終回】年代別:保険の見直し方

自分にあった 生命保険の選び方 【年代別保険の選び方編】

今回は独身時代、結婚したとき、子どもが生まれたとき…といった年代別の保険の見直し方をお話します。今までのまとめ的なお話でもあります。

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新社会人・独身時代

新入社員は保険を勧められることが多いです(狙われてますよ!笑)。よくおススメされるのは死亡保障から医療保障までトータルに保障が入ったセット保険です。

でも、あなたが独身で養う家族がいないなら、高額な死亡保障は必要ありません「保険は必要最低限、浮いたお金でしっかり貯金」が基本です。

かつて金利が高かった時代は貯金も兼ねて、300万円程度の終身保険(死亡保障)に入るケースもありました。

終身保険は貯金タイプの保険ですから金利の影響を受けるのでしたね(金利が高くなると毎月の保険料が安くなるってこと)

今のように金利が低い時期は(保険料は高い)、もし保障が必要であれば掛け捨てタイプの保険にして、貯金は貯金で別にした方がいいとぼくは思います。

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一方、若い人はまだ貯金が少ないでしょうから、医療保険がん保険、前回お話した就業不能保険(病気やケガで働けないときの保険)は入っておいてもいいと思います。

ずっと医療保険やがん保険を続けたいと思うなら、終身タイプがおすすめです。若いときに入れば保険料が安く、その保険料がずっと続きます。

メインの保険のオプション(特約)で入る医療保険は10年更新など更新ごとに保険料がアップするものが多いです。

ずっと続けたいベースとなる医療保険は、終身タイプがいいとぼくは考えています。

逆に、とりあえず入っておきたいという場合は、更新タイプの医療保険で十分です。若いときは保険料がものすごく安いですよ。めったに入院や手術を受けないですから。

合わせて参考にしてください↓

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結婚したら

結婚しても子どもがいなくて共働きであれば、それほど大きな死亡保障はまだ必要ないと思います。

医療保険、がん保険、就業不能保険のスタンスは独身時代と同じです。

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子どもが生まれたら

子どもが生まれたら、しっかりとした死亡保障が必要になります。妻や夫の収入、遺族年金、貯金などを参考に必要な保障額を見積もって検討しましょう。

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医療保険、がん保険、就業不能保険のスタンスはやはり独身時代と同じです。

家を買って住宅ローンの団信保険に入ったら

家を買って住宅ローンを借りたときも保険見直しの絶好のタイミングです。

住宅ローンに団体信用生命保険(団信保険)がついていれば、今入っている保険の死亡保障を減らせる可能性があります。

この段階で必要保障額の再見積もりをするといいでしょう。

子ども独立・定年退職したら

子どもが独立したら保険を見直すタイミングです。

定年退職したときに保険を見直す方が多いのですが、お子さんが独立したときもぜひ見直しをしてください。

子どもが独立したのに、高額の死亡保障に入り続けている方は結構いらっしゃいますよ。

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また、医療保険やがん保険なども見直しましょう。今の治療にあった保険になっているかチェックします。

ただ、終身タイプの医療保険、がん保険に入っている場合、解約して新しい保険に入ると、そのときの年齢の保険料になってしまいます。当然、保険料が高くなります。

よほどいいと思う保険でない限り、見直さなくていいのかなとぼくは考えています。

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もし、医療保険に新しく入ることを検討するなら、貯金で対応できないか?検討するのもいいと思います(特に老後資金が貯まってきている方)

医療保険は必要最低限のシンプルなものにして、足りない分を貯金で対応するという併用パターンもいいと思います。

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ここまでケース別の保険の選び方についてお話してきました。最後に補足的なお話をします。

単独の保険を組み合わせる

このように保険はライフスタイルの変化に応じて見直しをする必要があります。

そのとき、死亡保障から医療保障までセットになっている保険に入ると見直しがしにくくなるかもしれません。

そこでお勧めなのはそれぞれ単独の保険に入ることです。

生命保険(死亡保障)、医療保険、がん保険…とそれぞれ別々の保険に入るのです。こうすることで保険見直しの自由度が高まります。

また、保険会社にも得意分野があります。生命保険はA社、医療保険はB社、がん保険はC社…という感じで組み合わせることもできます。

10年ごとに保険料が上がる保険はイヤ

保険のご相談で多いのは、更新で保険料が上がるというケースです。

例えば、保険金3,000万円の10年更新タイプの生命保険に入ったとします。最初は年齢が低いので保険料は安いです。ただ、更新がやってくると年齢が上がるので、その都度、保険料が高くなります。

ちょうど保険料が高くなる頃、子どもの教育費のかかる時期になるので、保険料が負担になるのです。

・・・

今回は年代別の保険の見直し方をお話しました。

生命保険シリーズは長くなりましたが、その分保険の選び方の基本はお話しできたと思っています。この考え方を参考に実際の保険を選んでいってください。

お勧めされた保険にそのまま入らない。わからないことは質問して納得したら入る。このスタンスが大切です。

くれぐれも保険貧乏になって、今の暮らしを楽しめない…なんてことにならないでくださいね。

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牛込伸幸

「お金のことを気にしないで暮らしていけたらなあ」こう思って家計の勉強を始めました。もちろん、ちゃんと管理してですよ(笑)
銀行で7年、保険代理店で3年働いた後、2009年からFP事務所を始めました。どんなご相談でもお客さまの人生全体を見渡してトータルに考えるように心がけています。
趣味はジョギングとスーパー銭湯です。
【資格】日本FP協会CFP(R)・FP技能士1級

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