おはようございます。群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナー(FP)牛込伸幸です。
今日も自分のできることを、たんたんとやっていきたいと思います^^
それでは「ひとり暮らしを始める大学生・専門学校生のための家計入門」を始めます。今回は第1回として、家計の基本となる考え方とそれを実現するための銀行口座とお財布の使い方についてお話します。
必要なお金を別にする
「途中でお金が足りなくなって、ごはんが食べられないとか、家賃や電気、ガス、水道の引き落しができないとか、ならないようにしなくちゃ」
前回、第0回(導入)でお話したように、ぼくが大学生になってひとり暮らしを始めたとき、まず思ったのはこんなことでした。
こうならないためにまずやったのは、必要なお金を別にしておくこと。
月末まで安心してごはんが食べられるように、1か月分の食費を封筒に入れて、別にしておきました(金額の決め方は後ほど)
さらに、このお金で1か月分のお米を先に買っておきました。5キロのお米を1袋。これで、最悪、お米だけは食べられる。
↓お米をとがずにすむ無洗米でいいんじゃない!?
毎月の生活費を把握する
ひとり暮らしを始めた当初はこんな感じで、生活していくのにいくら必要か?把握していきました(方法はのちほど)
家賃、電気、ガス、水道、スマホ、食費、シャンプーなど日用品…いわゆる毎月の生活費です。
必要なもの&欲しいもの
お金の使い方には2種類あります。それは、
・必要なもの
・欲しいもの
「必要なもの」とは、先ほどお話した生活費にあたるもの。極端にいえば、ないと生活できないもの。
親と一緒に暮らしていたときは、お父さん、お母さんが出してくれていたもの。
・・・
一方「欲しいもの」とは、自分のおこづかいで買うもののイメージ。
なくても生きていけるけど、あると暮らしが豊かになるもの。友だちと遊びに行ったり、学校帰りにコンビニに寄ったり、そんなお金。
・必要なもの→生活費
・欲しいもの→おこづかい
生活費&おこづかい
ご両親からの仕送り、奨学金、バイト代が入ったら、それを生活費と自分のおこづかいにキッパリ分けます。
こうすることで、生活費は別に確保してあるから、おこづかいは自由に使って大丈夫という安心感が生まれます。途中で食費が足りなくなることはない。
これが必要な分(生活費)は別にするということ。
・収入→生活費とおこづかいに分ける
銀行口座とお財布を使い分ける
1つの銀行口座、1つのお財布にお金を入れておくと、生活費とおこづかいの区別がつきません。
そこで銀行口座とお財布は別々にします。
・生活費→生活費口座&生活費財布
・おこづかい→自分口座&自分財布
仕送りや奨学金、バイト代が入ったら、生活費口座、自分の口座にお金を配分します(仕送りの口座を生活費口座にしてOK)
そして、現金で使う分はそれぞれの口座から、生活費のお財布、自分のお財布に移します。
・生活費口座→生活費財布(現金)
・自分の口座→自分の財布(現金)
バイト代はすべて自分のおこづかいという人は、バイト代の振り込みを自分の口座にするといいですね(バイト先によって銀行が指定されている場合もあるけど)
バイト代の一部を生活費する場合は、バイト代が入ったら、生活費口座と自分の口座に振り分けます。
・収入(仕送り・奨学金・バイト代)
→生活費口座&自分の口座に分ける
※金額の決め方は今後お話します
・・・
こうしておけば、繰り返しになりますが、自分の欲しいものを買いすぎて、食費が足りなくなるとか、
公共料金が引き落しできないとか、髪が伸びたのに美容室に行けないなんてことがなくなります。
また、銀行口座とお財布の残高、イコール、使っていいお金と明確になります。残高を見ながら、ペース配分を考えてやりくりできます。
支出をすべて記録するタイプの家計簿をつけるのは大変なので、この方法はおすすめです。
仕送りは親子で同じ銀行を使う
先ほど仕送りは生活費口座にすると便利というお話をしました。
さらに、親子で同じ銀行を使うと振り込み手数料が安くすみます(無料や一定回数まで無料という銀行も)
親が通帳で入金し、子どもはその口座のキャッシュカードで引き出すという方法もあります(昔ながらの方法。子どもは口座の内容はアプリでチェックできる。親はちゃんと引き落しできてるか通帳で確認できる)
銀行の選び方
仕送りをする生活費口座に使う銀行は以下の3点から選びます↓
・実家と子どものアパートの近所にATMがある(コンビニATM含む)
・家賃や公共料金の口座引き落しに対応している(ネット専業銀行は対応していないことも)
・ATM入出金手数料や振り込み手数料が安い(できるだけ無料を探す)
サービスや手数料はたまに変わるので、ご自身で確認いただきたいのですが、上記を比較的満たしやすいのはゆうちょ銀行さんのネットサービス「ゆうちょダイレクト」↓
一方、ネット専業銀行は、口座引き落しには幅広く対応していないものの、コンビニATMが無料で使えたり、同じ銀行間の振り込みが無料だったり、違う銀行への振り込みが一定回数まで無料だったり(取引条件によって異なる)
これは「自分の口座」用にいいかも。例えば、
住信SBIネット銀行↓
ソニー銀行↓
※サービスや手数料は変わることがあります。ご利用の際は必ずご自身で各銀行にご確認ください。
生活費とおこづかいの見分け方
「これって、生活費?おこづかい?」
最初は迷うこともあると思います。そんなとき、判定はカンタンです。
「これ買って!」とお母さんに言ったとき、「いいよ」と言われそうか、
「自分のおこづかいで買いなさい」と言われそうかで判断してください。
もちろん、厳密な基準があるわけではないので、自分の中に統一的な基準ができればOKです。
それでもわからないときはお母さんに聞きましょう。
・・・
今回は、生活費と自分のおこづかいを分けるというお話をしました。
・生活費→生活費口座と生活費財布
・おこづかい→自分の口座と自分の財布
銀行口座を2つ、お財布を2つ準備してください。
次回は、生活費をいくらにしたらいいのか?お話します。お父さん、お母さんは仕送りをいくらにしたらいいのか?考えるときに役立ちます↓
今日のお話は以上です。最後まで読んでくださってありがとうございました。
牛込伸幸
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