貯金ゼロ世帯が増えているといわれます。
貯金がなくても仕事ができていれば問題ないように思えます。特にその状態に慣れてしまうと。
でも、何かあったときに、貯金がないと一気に家計が破綻してしまいます。
ケガで入院したり、会社の業績が悪化してリストラにあったりと、自分の努力ではどうにもならないこともあります。
必要最低限の貯金は歯を食いしばってでもする必要があると思います。
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そこで今回は、まずはいくら貯めたらいいか?どうやって貯めたら?といった貯金の始め方をお伝えします。
貯金を持つことで、何かあっても大丈夫という安心感を持つことができます。
収入の範囲で暮らすだけでなく、毎月少しずつ貯金ができると家計に対する自信が持てます。
貯金体質ができれば、その後、マイホームの頭金やクルマの買い替え、教育費といった貯金もできるようになります。
30万円貯金ができれば、50→100→300…と進むものです。
そんな家計力を身につけましょう。
目安は生活費3か月分。まずは1か月分が目標
もしものとき、会社員なら傷病手当金(病気やケガで会社を長期間休んだとき)や雇用保険(失業したとき)があるとか、民間の医療保険に入っているとかあると思います。
でも、手続きをして実際にお金を受け取るまでに時間がかかります。
対応していないリスクだってたくさんあります。
何にでも使える貯金「じぶん保険」が最強です。
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もちろん、完ぺきに対応する額を貯めようなんて思う必要はありません(そんなのムリ)
何かあったときに凌(しの)げる程度でいいのです。
こうすることで何かあっても落ち着いて対処できます。
仕事を失ったときに貯金がないと、妥協して職を探さざるを得ません。
でも、貯金があれば、じっくりと探すことができます。
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じぶん保険の目安は、
- 会社員の方は生活費の3~6か月分
- 自営業などの方は生活費の6か月~1年分
とよくいわれます。会社員の場合は傷病手当金や雇用保険があるから少なめなんですね。
例えば、毎月の生活費が30万円なら、30万円×3か月=90万円。キリ良く100万円といった感じ。
ただ、これはあくまで目安です。自分が安心できる金額ということになります。
夫婦とも会社員ならさらに少なくてもいいかもしれません。
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とはいえ、最初からこの金額を目指すのはハードルが高すぎるかもしれません。
そんなときは生活費1か月分(30万円)が最初の目標としてはいいでしょう。
「何かあっても1か月暮らせる」という安心感は大きいと思いますよ。
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この貯金はずっと先の貯金と兼ねても構いません。
子どもが生まれてすぐに教育費を貯める場合は、その貯金を「じぶん保険」としてもいいでしょう。
100万円(生活費3か月分)貯まるまで、ほかの貯金が始められないというのでは、モチベーションが下がります。
同じ貯金するなら、子どもの教育費などやる気の出る目的の方がいいですよね。
貯金の始め方
毎月のお給料から1万円でもいいので貯金をする習慣をつくりましょう。
1万円が厳しいなら5,000円でも、いやいや1,000円でも。
とにかく貯金をするという行為が大事なのです。
さらにボーナスでも同じようにします。
こうすることで貯金が習慣化します。
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このお金はお給料が振り込まれる口座とは別の口座に置いてください。
口座を分けることで、目的以外では取り崩さないという線引きができます。
貯まっている、だんだん増えていくことを実感できます。
逆に、いつもの口座と一緒に入れておくと、「このうち30万円はじぶん保険」と思っていても、区切りがないので何となく使ってしまうものです(経験済み・笑)
お給料が出たら、自分で決めた額を先に引き出して貯金口座に入れてしまいましょう。
余ったら貯金するというのは、なかなかできないものです。
今回は、最初の貯金の目標は「じぶん保険」というお話でした。
ぜひ専用の口座を作って始めてみてください。
よく「貯金しないで自己投資しろ」みたいにいう人があります。
心構えはいいと思うのですが、ものには限度がありますよね。
これは「貯金ばっかりするな」ということだと思います。
今日のお話は以上です。最後まで読んでくださってありがとうございました。
牛込伸幸
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