家計簿不要!シンプルに家計を管理する方法(第3回最終:毎月のルーティン)

家計簿不要。シンプルに家計を管理する方法

おはようございます。群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナー(FP)牛込伸幸です。

今日も自分のできることを、たんたんとやっていきたいと思います^^

ここまでは、

・家計のお金を3つに分けて、
・それぞれの予算を決めてきました。

最初から読みたい方はこちら↓
https://fpushi.com/archives/336

今回は、まとめも兼ねて「毎月どんな流れで家計を管理するか?」ご説明します。大きな流れは、

【ステップ1】月初に予算配分
【ステップ2】日頃は目的別の銀行口座・お財布からお金を使う
【ステップ3】月末に残高を確認→ステップ1の予算配分(同時でもOK)

では、順に見ていきましょう。

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【ステップ1】月初に予算配分

毎月同じ金額をそれぞれの銀行口座・お財布に配分します。「毎月同じ金額」が家計管理のコツ。先ほどの「毎月30万円」の例でみると(くどいですが金額はひとつの例ですよ)↓

【例】毎月の手取り収入30万円→
貯金3万円
毎月の生活費27万円(生活費口座15万円、家計の財布12万円)
特別支出0万円

※実際の手取り収入が31万円だった場合、差額の1万円は「貯金」か「特別支出」に(つもり貯金ですね)

※この例では「特別支出」はボーナスで出す計画。毎月の収入からの配分はゼロに。

現金で払う塾や習い事の月謝などは封筒に入れるなどして別にしておく。家族のおこづかいはすぐに渡してしまう。

給与振込の口座を「生活費口座」として使う場合、「生活費口座」の予算以外をほかの口座・お財布に移す。
上の例でいうと、手取り収入が30万円だった場合、生活費口座の毎月の予算15万円を残して、ほかの口座・お財布に移す(15万円移す)

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【ステップ2】日頃は目的別に使う

予算を配分したら、あとはそれぞれ目的別の銀行口座・お財布からお金を出します。

・スーパーで買い物したら「家計の財布」(現金)
・住宅ローンや公共料金の引き落しは「生活費口座」
・テレビ(特別支出)を買ったら「特別支出口座」
・つみたてしていた貯金でクルマを買ったら「貯金口座」

とはいえ、日頃、意識するのは「家計の財布」だけでしたね。理由は↓

「貯金口座」は目的以外では取り崩さない(使うことはめったにない)
「生活費口座」は自動引き落し。予算配分をして、月末に引き落し状況をチェックするだけ
「特別支出」は、そう多くない(あるときは熟考。金額が大きいだけに日頃の節約が吹っ飛びます笑)

【ステップ3】月末に残高を確認

月末にそれぞれの銀行口座・家計の財布(現金)の残高を軽く確認します。

「家計の財布」(現金)にお金が残っていれば、今月は予算内でやりくりできたということ(日頃、お財布の残高を軽く確認しながらやりくりする)
「生活費口座」(口座引き落し)の残高が毎月少しずつ増えていれば、予算が適切な証拠(残高不足にならないように、10万円などキリのいい金額を予備で入れておく)
「特別支出口座」の残高を確認して、あといくら使えるか?軽く確認。使うたびに内容と金額をメモしておくと、あとで振り返ることができる。また、今後の支出の予定をメモしておくのも効果的(例:6月エアコン予定10万円?)
「貯金口座」の残高も一応確認

下のような表を作って残高を記録してもいいですね(毎月でなくても)。2月に前月比マイナスになっていますが、これは特別支出があったことが原因。「毎月の生活費」(家計の財布・生活費口座)の残高は安定しているので問題ありません。

画像

ちなみに、予算配分の作業は、月初(毎月1日)ぴったりにしなくても大丈夫です(大変ですよね)

・月末に残高を確認して、そのまま予算配分する
・または逆に、お給料が出たら予算配分しておいて、月末に残高を確認する

どちらでもいいのすが、毎月同じ順番でやってください。

ただ、「家計の財布」(食費など現金支出担当)は、「月末」に残高を確認してから、翌月の予算(現金)を入れます(それまでは封筒などで保管)。予算内でやりくりすることを目指してやっているので。

以下補足です↓
月末が休日で口座引き落しが翌月にズレた場合、引き落しが終わってから確認・記録する(毎月、同じ条件で残高を比べるため)

「生活費口座」は1つが理想。学校の引き落しなど、銀行が指定されている場合は仕方ない。

「貯金」用の口座は、定期預金、投資信託など複数あっても問題なし。

締め日は「月末」でなく「給料日」などでもOK。自分がやりやすい日で。

必要な貯金をして、その残りで暮らす(まとめ)

以上で「シンプルに家計を管理する方法」は終わります。最後まで読んでくださってありがとうございました。全体を振り返ると、

家計のお金を3つに分けて、
・貯金
・毎月の生活費(生活費口座・家計の財布)
・特別支出

収入をこの3つに配分します。

そして、それぞれの予算のなかでやりくりすることを意識します。

とはいえ、一度お金を分けて、それぞれの予算を決めれば、日頃、意識するのは「家計の財布」(食費や日用品など現金支出)だけです。

また、たまにあるちょっと大きな支出「特別支出」毎月ではなく、半年や年間で予算を決めて管理します。

あとは、これを毎月毎月繰り返していきます。

毎月、同じことをすることで習慣化していきます。続けることでお金の使い方が自然に整ってきます。

・・・

最初はこの文章を見ながらでないと作業できないかもしれません。もちろん、そうしてください。

でも慣れてくると、何も見なくてもできるようになります。これは料理と似ています。

何度も作っているレシピは何も見なくてもできますよね。自分なりのアレンジができるようになるかもしれません。

そうすると、作るときの心の抵抗が少なくなります。面倒だなという気持ちが減ります。

・・・

家計の管理もこれが目指すところです。

・お給料が出たら「予算配分のメモ」を見ながらさっとできる(そのうち覚えてしまう)

・月の途中「家計の財布」(現金)の残高をみて、半分以上残っていれば、「今月は順調だな」。逆に、半分より少なければ、前向きな軽い感じで「少し抑えめでいこう」「ある分でやっていこう」と。

・月末に残高を確認して「今月はどうだったかな?」と軽く振り返る。

これを続けることで、自分にあった適正な予算配分や、家計の見直し、節約のポイントが自分で「自然と」見えてきます。

・・・

こうやって、毎月、毎月、この家計ルーティンを続けることで、家計全体のお金の流れがつかめてきます。

その結果、家計をコントロールしている感覚を持つことができるようになります。

・毎月○万円あれば生活できる
・特別支出に毎年○万円確保している
・毎月(毎年)○万円つみたてをしている

こうなります。

無理をすれば短期的には結果が出るかもしれません。でも、必ずその反動が出ます。長続きしません。

しくみを整えて、残高を軽く確認しながら、ほどよい緊張感を保ちながらやっていきたいものです。

それではおわります。引き続き、家計管理の方法をご紹介していきますので、楽しみにしていてください。

今回の連載では家計管理を中心にお話したので、貯金計画作りを後回しにしました。それについては引き続き以下の記事を読んでください。

家計を把握したうえで貯金計画をつくると、自分にあった計画ができますよ。

そして、それができたら、今度はその貯金計画が実行できるように、家計の予算を見直していきます。

「必要な貯金をして、その残りで暮らす」これが最終的に目指すところです。

↓貯金計画の作り方はこちら

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牛込伸幸

「お金のことを気にしないで暮らしていけたらなあ」こう思って家計の勉強を始めました。もちろん、ちゃんと管理してですよ(笑)
銀行で7年、保険代理店で3年働いた後、2009年からFP事務所を始めました。どんなご相談でもお客さまの人生全体を見渡してトータルに考えるように心がけています。
趣味はジョギングとスーパー銭湯です。
【資格】日本FP協会CFP(R)・FP技能士1級

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