大学の教育費をどう貯めるか?具体的な方法

前回は幼稚園~大学までの教育費を見てきました。

大学の分が突出して大きいので、高校までの教育費は生活費と一緒にやりくりして、並行して大学の分をコツコツ貯めるというお話でした。

(まだ読んでいない方はこちら)↓
https://fpushi.com/archives/849

今回はその続き。大学の教育費をどう準備するか?お伝えします。手順はこうです。

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【ステップ1】目標を決める

国立か私立か?文系か理系か?自宅か賃貸か?といったプランから自分にあったものを選びます。

▼4年間の合計(入学時+1年間にかかる費用×4年間)

・平成30年度学生生活費調査(独立行政法人日本学生支援機構)
・令和元年度私立大学入学者に係る初年度学生納金平均額(文部科学省)
・国立大学等の授業料その他の費用に関する省令
・令和2年度教育費負担の実態調査(日本政策金融公庫)
より筆者作成

子どもが生まれたばかりや小さい頃では、どんな進路になるか?貯金計画をつくる段階ではわかりません。

そんなときは、大ざっぱな目標で貯金計画をつくって、つみたてを始めます。

  • うちは地方に住んでいて大学が少ないから賃貸になる可能性がある。国公立は難しいから、取りあえず私立で考えておこう(ぼくの住む群馬県の人に多いパターン)
  • うちは東京に住んでいるから私立大学に自宅から通うプランで計画をつくろう
  • ひとり暮らしをしてほしいので、賃貸で計画しておこう

そして、進路が具体的になってきたら、貯金計画を修正していきます。

  • 理系になりそうだから、目標額をちょっと増やそう
  • 大学院に行きそうだから…留学することにしたから…

こんな感じで、たとえ計画が変更になっても、ベースとなる貯金ができていれば柔軟に対応することができます。

子どもが高校生のとき、ゼロから始めたのでは苦しいですよね。

・・・

大学を前提にお話していますが、専門学校の授業料も大学とそう変わりません。内容によっては大学よりも高いところもあります。

また、以下の数字を見ると、子どもが小さいときに始める貯金の目標は大学にするのが無難だと思います↓

文部科学省の令和2年度学校基本調査調査によると、

高校生の進路先
・大学 54.4%
・短大 4.2%
・専門学校 24.0%

合計83.5%

それでは具体的に貯金計画をつくっていきます。今回は私立(文系)・賃貸で話を進めます。平均データでは4年間で982万円。目標額はざっくり1,000万円とします。

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【ステップ2】貯金の目標額を決める

目標額の1,000万円を子どもが大学に入学するまでに全額、準備する必要はありません。

大学に通う時期も毎月(毎年)の収入から出すこともできます(その頃、退職していれば別ですが)

そこで、目標額を

  • 大学入学までに準備する分
  • 大学に通う時期に毎月(毎年)支出する分

に分けます。例えば目標額1,000万円を

  • 大学入学までに600万円
  • 大学に通う時期に毎年100万円(4年間で400万円)

と分けます。

(教育費準備の目安は大学入学までに1人500万円といよくいわれます)

毎年100万円(月8.4万円)というと大変そうですが、教育費のつみたてはもう終わっています。

また、子どもが中学・高校の頃は、公立でも毎月4万円ほどの支出をしながら、大学に向けたつみたてをしていたわけです。

それをそのまま大学の教育費にあてることができます。

もちろん、決して楽ではないのですが、ここを減らすと逆に、大学入学までに貯金する分が増えてしまいます。こっちはこっちで大変なので、バランスが大切です。

ちなみに、仕送りの平均額は授業など大学に払う分を除いて、年間90万円(月7.5万円)です。年間100万円の支出はこれとほぼ合致します。
※令和2年度教育費負担の実態調査(日本政策金融公庫)

【ステップ3】貯金計画をつくる

先ほどのケースで、子どもが大学に入るまでに1人600万円貯めるという目標をつくりました。次はこれをどう準備するか?です。

よくある2つのケースをご紹介します。

  • 【プラン1】同じペースでつみたてする場合(共働き世帯向き)
  • 【プラン2】ペース配分をつくる場合

【プラン1】同じペースでつみたてする場合(共働き世帯向き)

ご夫婦ともフルタイムで働いているような共働き世帯向きのプランです。

例えば、子どもが生まれてすぐにつみたてを開始する場合、高校3年生までの18年間、毎月28,000円貯金します。

600万円÷18年間÷12か月=27,777円→28,000円

もしくは、使う予定のないお金を教育費用に分けて、そこにつみたて分を追加していくのもいいですね。こうすれば、毎月のつみたて額を減らせます。

(例えば子どもが3歳という場合、生まれてすぐにつみたてをしたと仮定して、その分を分けておくのもいいですね。28,000円×12か月×3年=約100万円。可能であればですが)

毎月28,000円のつみたては児童手当と合わせてでOKです。ちなみに児童手当を全額貯金すると中学卒業までに1人約200万円になります(所得制限あり)2020年現在

児童手当制度のご案内(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/shoushi/jidouteate/annai.html

【プラン2】ペース配分をつくる場合

現在、専業主婦。子どもが小学生になったら妻が仕事を再開して追い上げるといったプランです。

子どもが生まれると、毎月1万円くらいでつみたて定期や学資保険を始める方が多いです(児童手当を貯めてもいいですね)

まずは、これをベースにします。これで大学入学までに216万円貯まります。

毎月1万円×12か月×18年間(高3)=216万円

子どもが小学生になると、働くママが増えてきます。例えば、小2から高3までの11年間、毎月3万円のつみたてを追加したとします。そうすると大学入学までに396万円貯まります。

毎月3万円×12か月×11年間=396万円

子どもが生まれてからすぐに始めたつみたてと、小2から始めたつみたてを合わせると目標の600万円が貯まります。

216万円+396万円=612万円

・・・

2回に渡って教育費を準備する方法をお伝えしてきました。ぜひご自分の場合にあてはめて貯金計画をつくってみてください。

ただ、今の状況では目標額を貯める計画がつくれないこともあると思います。そんなときはできる範囲で貯金を始めてください。そうすることで、教育ローンや奨学金の利用額を抑えることができます。

牛込伸幸

「お金のことを気にしないで暮らしていけたらなあ」こう思って家計の勉強を始めました。もちろん、ちゃんと管理してですよ(笑)
そして銀行で7年、保険代理店で3年働いた後、2009年からFP事務所を始めました。得意は住宅ローン、家計と保険の見直し。もちろん人生全体を見渡してトータルに考えるように心がけています。
趣味はジョギングとスーパー銭湯です。
【資格】日本FP協会CFP(R)・FP技能士1級

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シンプルに家計を管理する方法:牛込伸幸FP事務所(群馬県高崎市・ズーム)
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