【FPが解説】コロナ禍で家を売却する人が増えている。無理のない住宅ローンとは


前回はコロナ禍で収入が減って、奨学金が返せない若者が増えているという話をしました。

同じことが住宅ローンの返済でも起こっていると報道されていました。

不動産会社に自宅売却の問い合わせが増えているといいます。

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住宅ローンはボーナス払いから遅れ始める。

これはぼくが銀行で働いていたときに経験したことです。

会社は毎月のお給与はそう簡単には減らしません。社員はその金額をあてにして生活しているからです。減らしたら反発も大きい。

一方、ボーナスは利益が出た分を還元するという性質なので減らしやすい。

もう既にそれをあてにして暮らしている人も多いのですが、減らしても月給ほどの抵抗は受けません。

実際、2008年のリーマンショックのとき、多くの会社がボーナスを減らしました。

毎回100万円くらい出ていたのが50万円になったり出なくなったり。

こうなると月々は何とか返せるけれど、ボーナス払いが返せなくなります。

そして、だんだん苦しくなって、月々の返済も遅れがちになります。

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今は住宅ローンのボーナス払いは慎重にといわれますが、ボーナス払いの割合を50%にしている人が多くいました。

毎月の返済が10万円だったら、ボーナス払いは1回60万円というイメージです(利息無視)

バブル崩壊、ITバブル崩壊、サブプライムローン問題、リーマンショックと大不況を経験するたびにボーナス払いを利用する人は減っているものの、今返している人の中にはその割合が高い方がまだまだいます。

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ぼくにご相談いただいた方には、これから家を買う場合、ボーナス払いはゼロかせいぜい月々の支払いと同じくらいまでとお話しています。

月々が10万円ならボーナス払いも1回10万円ということです。

ボーナスにはボーナスの役割があります。

家具家電の買い替えや家族旅行など、毎月はないようなちょっと大きな支出はボーナスで対応しているご家庭が多いのではないでしょうか。

また、月々はなかなか貯金ができないから、ボーナスで貯めているというご家庭も多いと思います。

住宅ローンのボーナス払いを大きくしてしまうとこれもできなくなってしまいます。

そして、経済危機などでボーナスが減ったとき、返済ができなくなります。

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もちろん、好きでボーナス払いを選んでいる人はいません。月々の返済では欲しい家が買えないからです。

でも、こうなってしまうなら、物件をもう一度考え直すことが必要だとぼくは考えます。

または、共働きを続けるのもひとつの方法です。扶養の範囲内でパートをするのでなく。

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家は「買うは一瞬、返すは一生」と言われます。

子どもの教育費が増えても返していけるか、老後資金を貯めることができるか、そんな長期的な視点で住宅ローンは考えたいところです。


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投稿者プロフィール

牛込伸幸
牛込伸幸FP(ファイナンシャルプランナー)
学生時代にFP資格を取り、第一勧業銀行(現みずほ銀行)とソニー銀行に7年、取扱保険会社20社以上の保険代理店に3年勤めて、2009年から群馬県高崎市でFP事務所を始めました(オンライン相談の方が多いです)。趣味はジョギングとスーパー銭湯。